今年のM1熱すぎた

今年のM1、本当に本当に面白かった。まさに神回というやつかもしれない。ネタ内容から出順、結果まで本当に楽しくて熱い大会だった。まず、審査員の時点で熱いのだが、そこから語り始めると長くなってしまうので割愛。一本ずつネタ感想まとめていきます。

 

1,令和ロマン

 今年2連覇狙いの令和ロマン。去年の優勝も記憶に新しいなか、まさかの今年もトップバッター。登場の時点で風格とオーラを感じたうえにめちゃくちゃおもしろい。個人的には新しいチャンピオンが見たかったから正直負けてくれと思っていた。実際問題連覇は無理だろうとたかを括っていたのだが、めちゃくちゃ面白かった。去年の流れの再現のようで、やばいと思った。ネタ内容としては子どもの名前を学校の出席番号を後ろにさせたいと言うネタで、あるあるネタしゃべくり漫才の完成度の高いネタだった。さすが前回チャンピオン。脱帽だ。もちろん暫定1位。

 

2,ヤーレンズ

 まさかのここでヤーレンズ。去年のチャンピオンがトップバッターで去年の2位が2番目登場というとんでもない展開。まるで少年漫画みたいだ。ネタの内容はおにぎり屋さんの店員がうざいというもの。実際すごく面白かった。ただ、去年のほうが私は好きだった。去年の「ゴスペラーズの中でどの楽器担当が好き?私はドラム。」「ゴスペラーズは全員ステゴロですよ。」という流れがものすごく好きだった。細部までボケ続けて冷静にツッコミ感じが好きだったのだが、去年2位というハードルの高さに届かなかったかなという気がした。それでも過激なことを言って、思ったよりも攻めたお笑いをしていてめちゃくちゃ面白かったのだが、令和ロマンには及ばず暫定2位。

 

3,真空ジェシカ

 私の推し。彼らを応援し始めて4年がたった。今年のネタ本当に過去1で面白かった。やはりボケが天才的すぎる。クレイジーなフリをしてしっかりと道理のかなった漫才で本当に好き。今年本当に優勝するんじゃないかという期待が高まった。内容としては商店街を街ロケするというものだった。流れるようなボケとツッコミが美しくて、つかみのいちばん大事なのは教育支援だろ!というところで、今年も心を掴まれた。狂気的なふりをして内容は頭いい人じゃないと作れないネタだと感じて引き込まれた。結果としては令和ロマンには届かず暫定2位。

 

4,敗者復活枠マユリカ

 出順がやらせなんじゃないかというくらい去年出場者が続いていく。敗者復活を果たしたマユリカ。今年も安定して面白い。内容は同窓会でクセの強い同級生と話すといったものだ。発想が天才的だ。うんこサンドイッチが意味わからなすぎて好き。審査員に本当にうんこサンドイッチみたいな顔していると言われていた。毎年かわいそうないじられ方をされるマユリカで笑ってしまった。敗者復活枠でマユリカが見れてうれしかった。ただ、残念ながら結果としては暫定4位であった。

 

5,ダイタク

 ついにM1出場を果たした双子漫才師。今年がラストイヤーだったとは知らなかった。内容はヒーローインタビューをしてみたいというものだった。双子の武器をうまく使っていて二人にしかできないネタで面白い。それはそれとして漫才がうまい。双子というキャラを活かしつつ安定した漫才をしており、大御所をみているようだった。ラストイヤーに決勝で見れてよかった。結果としてはマユリカと同じ点数で暫定4位であった。

 

6,ジョックロック

 私が知らなかったコンビの1組。腹抱えて笑いました。M1で初めて見るコンビで爆笑できるというのも一つの醍醐味だろう。まず最初のマイナンバーカードの件で心掴まれた。ツッコミのワードセンスが絶妙で大声で独特なポーズでツッコミをするのにハマってしまう。最高のバカバカしさだった。ボケのリーゼントの子も健気でかわいい。他の漫才もぜひ見てみたかった。結果としては残念ながら暫定6位。

 

7,バッティズ

 真空ジェシカを最終決戦で見たいと思っていた私なので、やばいと思った。面白すぎる。知っているコンビだったがあれ?こんなにおもしろいっけと思ってしまった。内容としてはアホに偉人の名言を教えてあげるというもので、有名な名言に純粋な気持ちをぶつける感じがたまらなく面白かった。頭の良いふりをしている私には出ないようなしょっちょくすぎる感想ボケに私の中の何かが刺激さた感じがした。結果としては暫定1位だった。ここから真空ジェシカが落ちないかどうかヒヤヒヤで見ていた。

 

8,ママタルト

 遂にママタルトを決勝で見る事ができた。内容としては銭湯の入り方を教えてあげるというもの。途中大鶴肥満が転げ回るところはインパクトが大きかったが面白いよりも心配が勝つというものである。私はすごく好きなコンビだったのだが、審査員が言っていることが全てだなと感じた。何よりも彼らがこれからTVで活躍するのが楽しみだ。まーちゃんごめんね。結果としては暫定8位であった。

 

9,エバース

 ABCで優勝したという噂は聞いていたのだが実際に漫才を見るのはこれが初めてだった。お恥ずかしいことに。私はファンになってしまった。面白い。なんというか、テンションの感じというか空気感が完璧だった。こてこてにボケるわけでも特殊なツッコミをするわけでもなく、まさに井戸端会議をしているようで漫才の形としては理想的なのかもしれない。結果としてはギリギリ4位で1点差で真空ジェシカに届かなかった。こんなに楽しいドキドキ感を味わったのは久しぶりかもしれない。

 

10,トム・ブラウン

 ラストイヤーのトム・ブラウン。私も大好きなコンビだ。相変わらずのクレイジーな漫才だった。ネタが中盤に入りどんどんどんどん激しくなっていく彼らにしかできない唯一の空気感。本当にたまらない。引き込まれるというか洗脳されるようでいつの間にか笑っている。トム・ブラウンならでのお笑い、見届けられてよかった。残念ながら最終決戦には届かなかったが、感無量の二人を目に焼き付けることができ最高な気分だ。

 

最終決戦1,真空ジェシカ

 遂に真空ジェシカを最終戦で拝むことができた。ネタの内容はアンジェラアキのピアノが段々大きくなっていたら指摘できるのかというネタ。こいつら優勝する気あるのかと思ったが、この常人じゃできない発想とイカれた設定こそが真空ジェシカらしさだ。この大舞台でこの理由わからない設定が最高にロックで最高に面白かった。特に静かすぎて隣のライブ会場の長渕の歌が聞こえてくるところなんかはツボだ。情景の描写に隙がない。これこそ真空ジェシカの本領発揮といったところで私は震えたよ。

 

最終決戦2,令和ロマン

 心の中では頼む、優勝しないでくれと思っていたが圧巻だった。面白すぎる。まさかのコント漫才で戦国時代にタイムスリップするというものだったのだが、壮大で頭に残るストーリーとボケの羅列にもはやドラマ化してくれとも思った。いや、それは言い過ぎか。なによりも見応えがあって最後まで笑いが途切れない。映画を見ているかのようでかなり面白かった。真空ジェシカを応援している私としてはやられた思ったし、新チャンピオンを見たかった私はまずいと思った。

 

最終決戦3,バッテリィズ

 バッテリィズがファーストステージ1位通過するとは誰が予想できたことか。強烈な印象を残したバッティズだったが私の中では少し失速したイメージだった。ネタの内容としては1つ目と同じ構成の世界遺産バージョンだ。世界遺産を次々と上げてその感想を述べていくのだが、よくできているネタだった。世界遺産ってお墓ばかりだったんだなと、やはり私の普段くすぐられない何かを刺激される感覚にされて面白かった。ただ、やはり1本目と比べると1本目のほうがよかったかな、なんて私は感じた。

 

これが全ネタの感想だ。今年のM1の結果は、

優勝 令和ロマン

2位 バッテリィズ

3位 真空ジェシカ

という結果だった。全く言って文句なし。前述したが私は本当は令和ロマンに優勝してほしくなかった。真空ジェシカを応援しているというのもあるし、何よりも新チャンピオンを見たかったからなのだが、ネタの面白さと実力で、この優勝に納得するしかない。史上初の2連覇、すごすぎる。去年の優勝者がボコボコにされるというのも少し期待していたのだが、とんでもない伝説ができた瞬間を見届けてしまった。本当にすごい。本当に面白かった。2連覇だけでもすごいのに、去年に続きトップバッターで優勝だ。普通はトップバッターは不利で優勝には届かないというイメージが付いているのだが、もうそのイメージも崩れることだろう。優勝した瞬間の二人を見ると、負けを望んでいた私でも目頭が熱くなっていた。

今年のM1本当によかった。つまらない瞬間がなかったんじゃないかというくらい最初から最後まで面白かったし、出順や結果のドラマ性がたまらなかった。今年もありがとう。最高でした。