私には彼女がいないし、好きなこと付き合ったことがない。もう27歳にもなり年が上げて少し経てば28歳になってしまう。このままでは立派な魔法使いになっていまう。多少の焦りを感じつつも異性と話すのはいまだに緊張する。一体何があって絵に書いたような弱者男性が完成してしまったのか、今までの恋愛履歴を振り返りつつ反省していきたい。
まず、私の初恋は保育園のときだった。これに関してはほとんど言うことはないし、あまり覚えていないが、保育園のときに好きな子がいたということだけは覚えていた。
小学生になると私は保育園の友達とはお別れし、田舎の中でもさらに田舎のほうに住んでいる私は小学校の全校生が一桁の学校に通っていた。こうなると、学年の隔たりはほとんどなく、みんなお友達という感じだったが、先輩の女の子も後輩の女の子も大変かわいらしく元気な子たちだった。とは言っても特に恋愛に発展させようと気は起きず、友達というよりは姉妹兄妹のような感覚だった。
中学生になると田舎の中の少し都会の方の中学校になり、生徒数も小学校と比べてかなり多くなった。それでも少人数なのは変わらないが。同級生が一気に増えて、まずはクラスに馴染むことから始めた。そんな中でも好きな子ができ、1年生の終わりにその子に告白した。まさかの、いいよ、という返事をもらいその子は逃げるように走っていってしまった。ん?夢だったかなと思いつつ、成功の実感を得れないまま次の日になったわけだが、何をしたらいいのかよくわからず、そのまま自然消滅した。そうしているうちに部活の同級生から告白をされた。その子のことは特に好きでもなくむしろ苦手なイメージまであったが、なんとなく将来結婚するのはこういう子なのかなと、中学生にして謎に悟りを開いていた私はOKサインを出した。とはいったものの実際には、その子の家族の事情があまり芳しくなく、泣きながら、もう君しかいないの!、と鬼気迫る様子で言われてしまい、気圧されたというか同情でOKを出したというところだろうか。その後は地獄で束縛はひどいし、他の友だちに変なことを言っているようだし、いや怪我され、1年後には別れるという契約に近いカップルだった。1年経ち速攻で別れたがその後その子はすぐに別の人と付き合ったらしい。馬鹿らしい。
高校の頃にも好きな子がいた。中学時に付き合ってた子とは別の高校になったわけだが、ややこしいことにその子と仲のよかった子のことを良いなと思ってしまった。実際、中学でも隔てなく仲良くしていた子だったが、大学受験に受かったらお互い自販機のジュース奢り合おうと話していた。私が先に受験に合格し、二人で自販機に買いに行って奢ってもらったが、クラスでは元気がいい子なのに、なぜか二人きりになると異常なほど話さなくなってしまい、???となっていた。後にわかったが、どうやらそういう子らしい。そのまま告白することもなくいい友達としてお別れした。
高校卒業後の学生生活は特になにもない、ほとんど女子と触れ合うことのない学生生活だった。ただ、一生のともだちはたくさんできたかなと思う。
社会人になってから、とある縁でどうしようもなく好きな子ができた。その子とは長いこと一緒にゲーム等を通して二人で遊んでいたが、何年か経ちついに告白しようと心に決め、とんでもなくドキドキして好きという意を伝えたが、答えは待ってほしいとのことだった。3ヶ月答えをもらえないまま眠れない日々を過ごしたが、LINE上でやんわりと振られた。もう引っ越してしまいもう合うこともきっとないだろう。ただ、今後この子以上好きになれる子が見つかるだろうかと思うほど恋していた。懐かしい。
その後、同級生を通じ、女の子を紹介してくれるというイベントがあった。紹介してくれたのも女の子の友達だったが、本当に良くしてくれた。スケジュールの調整から店まですべて決めてくれて本当に感謝している。ただ、実際の飲み会はお互い人見知りということもあり気まずい雰囲気のまま連絡先も交換しないまま終わった。自信をなくす。ここまで設定してもらって場を楽しいものにできなかった自分が大嫌いだ。紹介してくれた友達にまだお礼をしっかりできていないのが余計に申し訳なくおもっている。こういうところが悪いところだと思う。
結局のところ私はまだ恋愛的に人から愛されるということはファンタジーなんじゃないかとも思っている。私を愛してくれる人のイメージが全くできない。ここまで思い出しながら色々書いたが、どうやら私は、私が好きな人ほど私のことを卑下しているのではないかと思ってしまう節があるようだ。つまりはネガティブ思考なのだろう。友達からはマッチングアプリを進めてもらって、お前なら大丈夫だろ幸せになってくれ、といってくれたが、どうにもうまく行かない。お互い彼氏彼女を求めているはずなのに事が進まないというかやる気のない人たちばかりに見える。よくメッセを無視される。こんなものなのだろうが、今の私にはかなり重く現実が突き刺さる。会社の人と飲む時も君の結婚相手もこの世のどこかにいるはずだろ?なんて言われるが本当にそうなのだろうか。もういっそこのまま一人でいるほうが楽に生きていけるだろうか。そんな思いと彼女欲しいの思いが入り混じって今の私は何も考えないことにしている。
あー、なんか泣きそう。